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環境問題を楽しむために〜南高後輩のための講義から〜

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スキャーン川

 弁護士の集まりである弁護士会が環境問題に取り組んでいることを知っていますか。日本では全ての弁護士が地域の弁護士会と日本弁護士連合会(日弁連)に属しています。弁護士会では、報酬とは関係なく人権擁護のため様々な活動を行っています。例えば、消費者問題や子どもの人権問題、そして環境問題などです。札幌弁護士会公害環境委員会では、スパイクタイヤの使用規制、千歳川放水路問題などで都度中立な立場から人権擁護の観点で意見を述べたり、市民参加のパネルディスカッションを行ったりしてきました。

 私が環境問題に関わるようになったのは、弁護士になってからのことです。それまでは、多くの皆さんと同じように漠然とした環境問題に対する意識しかありませんでした。私が環境問題に関わるようになったきっかけは、弁護士になって2年目に(ちなみに、今は弁護士12年目です)日弁連の公害環境委員会の海外視察に参加したことがきっかけでした。この視察で、ヨーロッパの環境問題に関する進んだ考え方に触れ、一気に環境問題に対する興味がふくらみました。

 その後は、日弁連視察団の一員としてオランダの湿地復元現場や、欧州でも最も進んだ環境政策を行っているドイツなどの視察に度々参加し、昨年は、アメリカ合衆国フロリダのエバーグレイズを訪れる機会を得ました。そして、今年は、湿地調査のため、4月に韓国、6月にイタリアとデンマーク、11月にはラムサール条約締結国会議に参加するためスペインを訪れる予定です。なお、一昨年は環境首都と言われているフライブルクとハイデルベルクを札幌弁護士会として訪問しました。

 このような視察を通じて考えることは、環境に対する負荷を減らすという観点からいろいろな物事を見るということの大切さです。環境問題は、地球温暖化対策と同じで、グローバルな問題でありながら、実はその解決はインディヴィジャルな問題でもあるということでしょう。一人一人が環境問題に配慮した生活を送らない限り、環境悪化は防げません。
 現在の日本人の生活は、環境的観点からすると贅沢の極みかも知れません。大量消費されているペットボトル、紙、アルミ缶、レジ袋等々、環境的バブル生活といえるほどです。このような生活が何時までも続けられるはずがありません。

 予定されている私の講義では、後輩の皆さんに、これからの人生において、環境問題という視点を持ってもらうことを最大の目標としています。現役の高校生のみなさんはきっといろいろな企業や地方自治体、あるいは政府で重要な仕事につくでしょうが、その時、環境問題の視点を持っているかどうかが極めて重要になってくると思うからです。

 但し、環境問題は明るく取り組まねばなりません。しかめ面で、教条主義的に取り組んでいたのでは、誰からも賛同されません。環境の意識を高め、その観点から発言したり行動したりすることは、自尊心を向上ささせてくれて、ちょっぴり気持ちがいいことだという感覚を持ってもらえればと思います。

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