- 1 駅伝の襷
会務を駅伝に例えるならば、副会長の襷を前任の太田賢二副会長から引き継ぎ、必死に42.195qならぬ421日間を走りきり、ようやく、次の田中貴文次期総務担当副会長に襷を渡すことが出来そうです。
私の担当した05-06年度という区間は、平坦な道ばかりではなく、山あり谷あり、凸凹道ありの難コースでした。それでも、時折、来た道を振り返って、自分をほめたり、落ち込んだときには、共に必死に走っている副会長3名の姿を見て自分自身を鼓舞したりしながら、何とか疲労困憊しながらも中継点にたどり着きそうだという感じです。今は兎に角重たくなった足を何とか一歩先を見つめながら動かしている状態ですが、多分、襷を渡し終えたときには、今まで味わったことのないような爽快感が待っていると思います。
- 2 常議員会での苦労
さて、私の担当した総務担当副会長の守備範囲は極めて広く、23条照会から業務改革推進委員会までバラエティーに富んでおりました。この中でも最も神経を使ったのは常議員会でしょう。国で例えるならば、常議員会は国会に相当する総会に次ぐ、最高議決機関ですから、緊張するのは当然であり、また、健全な感情だと思いますが、それだけに資料の事前準備、趣旨説明書の作成には大変な時間を要しました。
今期の常議員会は回数も多く、1臨時常議員会を含め18回を数えました。議案数は、約180件、報告は約200件、協議案件は約20件でした。特に、今期の常議員には論客の方々が多く、活発な議論がなされていたと思います。定例の常議員会の審議時間は平均して4時間近くかかりましたが、充実した議論がなされていたと思います。
常議員の皆様本当にお疲れ様でした。
- 3 各委員会活動の思い出
各委員会にもできるだけ参加させて頂きましたが、特に思い出に残っている委員会は、業務改革推進委員会と公害環境委員会です。業務改革推進委員会では、法律実務専門分野に関する研究会制度発足に向け、連日の早朝会議で充実した議論がなされ、制度発足という成果を得ることができました。また、公害環境委員会は、道弁連大会記念シンポを成功させましたが、その準備には妥協がありませんでした。締切に追われながら資料を作りつつ、関係者からヒアリングをギリギリまで重ねた活動には、まさに鬼気迫るものがありました。シンポに参加したメンバーには本当に良い財産になったと思います。このシンポで弁護士会が行った特別措置法制定の提言は知床関係者に非常に高く評価されていると聞いています。
また、今期スタートした弁護士照会審査委員会の先生方にはお世話になりました。毎月2回の審査を12回、合計24回して戴きました。それまで、理事者単独で行ってきた審査業務を委員会でおこなうことにより、判断に困る照会や回答について合議をすることもできるようになりました。この制度は、前期理事者の置きみやげですが、本当に助かりました。
年4回の倒産法協議会も思い出に残りましたし、勉強にもなりました。研修委員会活動も充実していたと思います。犯罪被害者支援委員会は、扱っている内容は深刻なのですが、委員会の雰囲気はとても明るく、出席しているだけで楽しいという委員会でした。会報委員会では、会報の料金改定や広告掲載等を実行に移すことができました。選挙管理委員会では支部の郵便投票制度の発足に向けての準備ができました。この他紙面の関係で触れられませんが、司法修習委員会、法科大学院支援委員会、紛議調停委員会、情報に関する委員会、総務委員会等私の担当した委員会の皆様は本当に一生懸命活動されていたと思います。敬意を表したいと思います。
- 4 事務局との連携
渋谷事務局長を初めとする会館総務の皆さんには本当にお世話になりました。総務担当副会長は事務局長との円滑な連携無くしては絶対に務まらない仕事だと痛感しました。総務担当してみて、初めて事務方の仕事の厳しさを理解できたような気がします。また、古坂財務管理課長にも会館管理、人事関係を含めいろいろと良いアドバイスを戴きました。さらに、齋籐主任を初め、樋口、西尾、小林、吉原、岸さんにも感謝です。もちろん、扶助担当の皆さん、法律相談担当の皆さん、各支部、支部センターの職員の皆さんにも、この紙面を通じて、感謝を申し上げます。
- 5 副会長を経験することの意義(副会長立候補のススメ)
副会長の仕事の大変さは一言では語ることができません。多方面にご迷惑をかけた部分もあり、それが大変なストレスとなりました。ストレスが原因で、当選した直後と今年に入ってすぐ、大きく体調を崩しました。土日を家族とゆっくりと楽しむことができないのもつらかったことの一つです。
でも、副会長の仕事を通じて、今まで見逃してきたいろいろな事柄を知ることがましたし、家族のありがたさを再認識すると共に、人の情けにも触れることができ、人間的な幅は大きく拡がったと思っています。
だから、私は是非後輩の皆さんに副会長になることをお勧めします。 副会長の仕事は思ったよりも大したことはないなどと嘘を付くつもりは全くありません。副会長の仕事は大変です。体力(耐力)も必要です。自分の能力の限界ギリギリを出し切る覚悟がないと到底引き受けることが出来る仕事ではありません。しかしながら、それを差し引いても余りある充実感、達成感があります。また、副会長会務を1年間やり遂げたとき、それまで感じていた自分の限界をうち破り、新たな自分を発見することができると思います。
是非、期の若い先生にも副会長にどんどん立候補してもらいたいと思います。年齢や期にとらわれることなく、1年間を乗り切る実力と信用力の蓄積ができたと思った方は是非立候補して下さい。
- 6 感謝と御礼
最後になりますが、小寺会長からはこの1年間色々と学ばせて戴きました。この1年間で大いに成長することができました。本当にありがとうございました。また、今期は、副会長の仲間に本当に恵まれたと思います。筆頭副会長でいつも冷静沈着な奥泉先生、地道に各委員会活動をフォローしておられた中尾先生、弁護士会館にいる時間が最も長かった川上先生には、本当に助けられました。誰かが苦しいとき、必ずフォローの手が上がるなど、コンビネーションは最高だったと思います。また、自分よりも楽をしている副会長は誰もいない、自分よりも大変な副会長がいると思えたことがとてもよかったと思います。ありがとうございました。
副会長の421日は自分だけの力では到底乗り切れませんでした。事務所、家族の協力、周囲の理解があればこそ、だったと思います。
関係者の皆様、会員の皆様、本当にありがとうございました。

