2008/04/22 (Tue)
キタキツネと高速道路2008:04:22:11:36:16
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北海道新聞の報道によると、・・・・・道央自動車道に飛び出したキツネを避けて事故死した女性の両親が、道路を管理する東日本高速道路(旧日本道路公団)などに、総額約八千九百万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決が十八日、札幌高裁であった。判決では、「事故当時、キツネは頻繁に道路上に現れており、道央道は安全性を欠いていた」として、事故防止策が不十分だったと認定。同社への請求を棄却した一審札幌地裁判決を変更し、同社と女性に追突した男性に対して計約五千百万円を賠償するよう命じた。「高速運転を危険にさらすキツネが頻繁に路上に現れることは、道路が通常有すべき安全性を欠いている」と判断した。その上で、この地区で中小動物の侵入防止柵を設置していなかった同社に、事故発生の責任があると認定した。
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本件判決は交通事故訴訟として重要な意義を有するが、本件訴訟の提起を決意し、道路公団を相手に訴訟を提起しようとした原告当事者の方の決意、そして、それを支えて、困難な訴訟を維持してきた原告訴訟代理人の努力に敬意を表したいと思う。なかなかできる決断ではない。
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相手方が巨大企業や国などでは、多くの弁護士や訟務検事(国側の弁護人で検察官等から出向して代理人となる)が登場してきて、相当なプレッシャーを感じるものである。予算措置など国の施策が配慮される分野の訴訟ではどうしても政治的な配慮が入りやすくなるものだ。その中で正論を通したのはすばらしいし、堂々と判決した裁判官もすばらしいと思う。
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私も刑務所内でのソフトボール中にボールが目に当たり視力が失われたという国賠事件を受任したが、過去の判例においては、刑務所内の事故では、受刑者は相当不利に扱われているということを知ったし、訴訟でのそのことを思い知らされた。一審は勝訴したが、2審では逆転敗訴、上告したがそのまま確定してしまった。
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ただし、これは交通事故だけの面捉えては不十分。自然環境の問題からも考える必要がある。もともと動物にとってみたら道路は自分とは関係がないもの。これによって生息域が分断されるのは迷惑な話。高速道路によって、生息域が分断され、大型ほ乳類にとって、甚大な影響が出ていると指摘する人もいる。高速道路のあり方については、野生動物との関わりも考えて行かねばならないということだろう。

