2008/09/11 (Thu)
訴訟記録増量とIT機器の発達2008:09:11:07:23:31
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訴訟記録が年々大部になってきている。
昔は手書きのカーボンコピーや和文タイプだったので、買い直しが大変だった。
このため、弁護士の文書は簡潔を旨としていた。
証拠文書も、コピー機がないので、手書きで写すという時代だったそうだ。だから、証拠の提出も必要最小限のものに限定されていた。
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近年はコピー機の発達、パソコンの普及で、状況は一変したようだ。
準備書面はコピーアンドペースト等でいろいろな文書を引用できるようになった。書き進める順番を気にせず、どんどん書いていって、後からまとめられるようになった。訂正が簡単なので、思いつくままに書いてあとから訂正ということができるようになった。等々。
しかし、便利な反面準備書面の分量が非常に増えた。
証拠も必要と思われるものはどんどんコピーして提出するようになった。
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だから、訴訟記録の量が非常に増えた。また、コピーに耐えられる厚さの紙を準備書面とするため、記録が重たくもなった。以前は非常に薄い紙が使われていた。
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最近は、小説やシナリオもパソコンで作成される時代のようだが、そのため作品が冗長になって、名作が生まれないという指摘をする向きもあるようだが、準備書面も同じだ。推敲に推敲を重ねて、重要な事柄を書き連ねていった準備書面の方が当然ながら読み手に与えるインパクトも大きい。
刑事弁護の第一人者のM先生(現在はH大学法科大学院教授)の文書は説得力があることで定評があるが、札幌で弁護士をされていた時代、パソコンが主流になっても、刑事関係の書面を手書して、それを秘書にワープロしてもらっていたと記憶している。手書をする前に、構想を練り、前後を確認しつつ書き進めていたそうだ。
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もう、手書きの世界には戻れないが、簡をして要を得た文書には心がけたいものだ。言うは易く行うは難しだが・・・・。

