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2008/09/27 (Sat)

グランドの真ん中にある樹齢300年のハルニレ


 私の母校真駒内曙中学校のグラウンドのど真ん中に樹齢300年のハルニレが立っている。私が曙中学校の初代学生として通学していたのは、今から38年くらい前だ。
 グラウンドの真ん中に大きな木がある風景というのはまず見たことがないのではないだろうか。グランド全面を使う野球・サッカーの球技では当然大きな障害になる。
 だから、どうして真ん中にハルニレが残ることになったのか。どうして、その後38年間も除かれずに済んだのか不思議でならない。

 人が、樹齢300年のハルニレを伐採するという決断をすることを妨げる力がハルニレにあったと思えてくる。樹齢300年ということは、このハルニレは北海道が開拓されるずーっと以前からこの場所に生き続けていたことになる。その歴史に対する尊敬の念が伐採を躊躇させてきたのかもしれない。

 札幌は魅力的な都市ナンバーワンに今年も選ばれたそうだ。自然とマッチした景観を大切にする心が、このハルニレに象徴されているように思う。
 最近、これ見よがしの高層マンションが中央区に林立してきた。景観の魅力にかられて購入している人が多いし、パンフレットにも夜景、花火、大通公園の眺望を売りにしているものも多い。しかし、その景観を破壊しているのはマンション自身だということの自覚は全くないようだ。

 石山通りから藻岩橋・アイスアリーナの横を通過して、支笏湖方面に向かうことがあったら、是非、アイスアリーナの反対側の中学校のグラウンドに目をとめてもらいたい。そこに、ハルニレがある。

 煙山泰子・西川栄明 著・「木育の本」(北海道新聞社刊)が発売された。数ヶ月前、この本の著者の西川さんに取材を受けた。取材の目的は、私の卒業した中学校のグラウンドにあるハルニレについてである。もし、本屋さんで目にしたら是非ハルニレの記事を読んでみて欲しい。そして、興味があったら購入してみてはどうだろうか。

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