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2008/10/28 (Tue)

先生はどうして判決言い渡しに立ち会わないのですか。

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 先日、判決期日があった。判決に、依頼者の方が立ち会いたいということであったが、弁護士は通常民事事件の判決には立ち会う習慣はないのでというお話しをしたところ、大変驚かれてしまった。
 刑事裁判を扱うテレビドラマなどでは判決に立ち会うシーンがあるのでそう思われているのかもしれない。確かに、刑事裁判では弁護士の立会がないと手続を進められないので、弁護士が出席をしていなければならないが、民事裁判では立ち会う必要がない。だから、判決期日にはよほどのことがない限り、弁護士は出頭しない。

 判決の読み上げといっても、十秒足らずで終わる事が多い。なぜなら、裁判所による判決書の読み上げは主文の部分のみで、あとは省略されることが多いからだ。だから、判決書を手にするまで、いかなる理由で負けたのか、勝ったのかは全く分からない。

 では、判決はどうやって知るかであるが、それは当日の内に判決書が交付されるので、それを見て内容を知ることができる。その上で、控訴するかどうか対策を練ることになる。

 面白いのは、当事者が出頭していなくても判決の言い渡たされるということである。

 今回の事件以前に、私が自分の民事事件の判決を聞いたのは1度だけある。それはある大きな医療事故事件の判決である。判決は、被告に対して、1億数千万円の支払を命じる判決であった。この事件は、証拠保全から証人尋問まで本当に懸命に頑張った事件だけに、勝訴判決を受けた時は、まさに感無量であった。

 刑事事件では、拓銀刑事事件の控訴審判決が思い出深い。一審の無罪判決を覆したのみならず、実刑を言い渡したからだ。実刑であることを知った傍聴人は一同に「うぉーっ」「えーっ」といううめき声が上がったのを鮮明に覚えている。実刑を聞いて驚かなかったのは、判決言い渡した裁判官だけであったように思う。なお、この裁判は現在上告中である。

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