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2008/11/21 (Fri)

沖縄泡瀬干潟埋め立て開発公金支出差し止め訴訟で画期的勝訴判決

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 報道によれば、・・・・沖縄県沖縄市の泡瀬干潟を埋め立てて人工島を造成する工事で、住民計約580人が事業を進める県と市の公金支出差し止めなどを求めた住民訴訟の判決で、那覇地裁は19日、県に対し判決確定までに生じた支払いを除く支出の差し止めを命じた。市の支出は一切を差し止めた。埋め立て事業費だけでも約489億円に上る大型公共事業に事実上、ストップをかける画期的な判断となった。
 2005年5月に提訴。計画の妥当性や経済的合理性、環境保全の在り方などが争われた。住民側は「日本では沖縄本島だけで確認されている海藻クビレミドロなど動植物の希少種が多く生息する」と干潟の重要性を指摘し、環境影響評価(アセスメント)は生態系の把握が不十分でずさんな上、人工島の需要予測も過大だと主張。行政側は、海岸から約200メートル沖での造成であり、82%の干潟が残り、動植物への影響にも配慮していると反論。アセス手続きも適正で、集客性の高いリゾート施設などを造れば雇用創出や地域活性化につながると請求を退けるよう求めていた。・・・・

 さらに報道が五十嵐敬喜法政大教授(公共事業論)の話として、以下のようなコメントを紹介している。
 「費用対効果の問題を正面から取り上げて、経済的合理性が認められないと判断した非常に画期的な判決だ。極めて異例の司法判断で、初めてではないか。」

 泡瀬干潟には、日弁連公害対策・環境保全委員会の自然保護部会の副部会長をしていた時、何度か足を運んでいる。日本の海岸はその殆どが埋め立てられ、貴重な干潟はごくわずかしかない。
 泡瀬干潟を埋め立て、リゾートなどを作ってみても、沖縄にはたくさんのリゾートがある現状で、費用対効果の点で本当に疑問がある。私が調査に訪れた時点で、流れは環境より公共事業だったが、この数年で環境に対する考え方は大きく変わったように思う。
 干潟には、土壌や水の浄化作用がある。これを人工物に置き換えると大変な規模のものになる。この機能を無視して開発を進めると、有明海のような結果を招くことになる。一度、死んでしまった干潟をもとに戻すのは至難の業だ。

 NHK朝の連続テレビ小説「だんだん」の舞台の宍道湖にしても、汽水を淡水化する計画が持ち上がっていたことがあるのだ。巨大公共事業が一度スタートするとそこに様々な利権が生まれて、ストップできないことになる。これをストップするのは裁判所にしかできない。裁判所は、政治や経済力ではなく、法理論によって物事の判断をするからだ。これから環境問題に関する裁判所の役割はどんどん大きくなっていくように思う。
 

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