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2008/12/25 (Thu)

クリスマスの朝に

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 先日、NHKの「プロフェッショナル」という番組で、ヴォリショイバレエのソリストの岩田さんが紹介されていた。日本人であるが故に実力はありながら役をもらえなかった日々を過ごし、猿の着ぐるみをきて登場する役で世に出るきっかけを掴んだ方だ。その岩田さんは、「好調なときは人間は成長しない。苦難の時だけが人間を成長させてくれる」と話していた。そして、好調なときは、「のぼせるな」と自分に言い聞かせているそうだ。楽あれば苦あり。苦しい時どのようにそれを乗り越えるか、そのお手伝いをするのは弁護士だが、それを決断して当事者として前に進むのは依頼者自身である。自分で決めなければ前に進まない。

 同じ番組で宮崎駿が取り上げられていたことがある。宮崎作品の原点は、ルパン三世カリオストロの城で失敗したあとの不遇時代で、その時代に、その後の作品の原案は既に温められていたそうである。そして、その作品が理解される日がくるまで諦めなかったそうである。

 成功する者がいれば、失敗する者もいる。しかし、その失敗の経験は成功に結びつく梯になると思う。失敗の経験がなければ、成功などありえないからである。
 分子生物学的に言うと、人間の身体は常に分子が入れ替わっている。分子レベルで考えると、数日後の自分は、数日前の自分とは全く別の存在なのである。
 今見ている自分の姿が永遠に続くものではない。
 だから、不遇だと思っている人は諦めずに生きていくべきだし、成功していると思っている人はおごってはならない、のぼせてはならないのである。

 そして、人というのは、いつ立場が入れ替わるかわからない。時間とともに、勝者が敗者に、敗者が勝者になることもある。だから、自分が相手の立場になりうるかもしれないという気持ちが大事だと思う。他人の立場や感情を受け止める力が必要だということだろう。

 最後に、疲れたと思ったら、時には、立ち止まってゆっくり考えることが必要なこともある。あんまり頑張りすぎると目の前のものが見えなくなることがある。

 今年も、私の身の回りにでも様々なことがあった。上手くいったこともあるし、失敗したこともある。失敗したことを全部他人のせいにして生きていくことも可能だろうが、きっと自分の性格が原因で、あるいは自分の行いの影響で様々な出来事が起きたのだと考えるようにしているう。そう考えていかねば成長はない。
 外はまだ夜明け前だ。今年一年を振り替えつつ、静かにクリスマスの日を迎えた。

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