2009/01/09 (Fri)
将来の弁護士像について語ろう
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北大ロースクールの授業として、医療事故訴訟の模擬尋問を実施した。模擬尋問とは、架空の医療事故訴訟を題材にして、学生が、原告訴訟代理人、被告訴訟代理人、裁判官役に別れて、ロールプレイを行うというものだ。証人役は、私が医師を模して演じた。
学生には、予め尋問のルールの授業を受けてもらったり、実際の医療訴訟の尋問を法廷傍聴してもらうということを行っている。
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証人役になって学生からの尋問を受けてみるが、やはり追求が足りない部分が目立つ。尋問されて困り、いい加減に受け流したにも関わらず、畳かけの尋問がないとか、見え見えの誘導尋問があった。テレビドラマのように弁護士が尋問をしていく内に、証人が真犯人だと名乗りを上げたり、私の落ち度ですと全面的に非を認める等ということは実際にはあり得ない。
尋問を証人の考えを変えさせる場であると誤解している向きがあるが、決してそのようなことはないのだ。
特に、適性証人を相手にする反対尋問では、腹八分目程度でとどめるのが極意と言われているのだ。追い打ちを掛けるつもりで、証人に尋問の撤回の場を与えてしまうと言うこともある。
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終了後、懇親会を持ったが、懇親会の最後には、学生の皆さんには将来なりたい弁護士や法曹像について各人に語ってもらった。最近感じるのは、どのような弁護士になりたいのかというビジョンを持てないままでいる司法修習生が多いと言うことだ。お前はどうだったのかと言われると、困る部分はあるが、やはりそれなりの弁護士像を胸に抱いていたと思う。
人権派弁護士、過疎地で活躍する弁護士、医師側の弁護士、銀行系の弁護士等それぞれなりたい弁護士像を持つのは大切なことだ。それがないと、忙しい毎日の中で漂流するだけになってしまう。
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また、プライベートと仕事の両立をどう考えるのかも大切だ。面白い仕事を目指すには、プライベートを犠牲にしなければならないことも多い。プライベートを重視すると、仕事はある程度セーブしてということになる。
脳科学的に言うと、どこでドーパミン回路を作るかなのだろう。仕事なのか、プライベートなのか。仕事の達成感でドーパミンを得られないと仕事はつらいだけのものになってしまう。
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どの仕事も同じだと思うが、とりわけ、多忙な毎日が待ち構えている弁護士を目指すのなら、学生の内からそれなりの覚悟が必要だということだと思う。






