2009/02/13 (Fri)
お奨めの一冊 vol.2・佐藤賢一著・小説フランス革命Ⅰ「革命のライオン」Ⅱ「バスティーユ陥落」・集英社
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最近、考えるところがあって、ビジネス書等いろいろな本を読んでいる。読み方はテレビ番組を見るように同時並行的に違うジャンルの本を読み進めている。これはという本はサミー通信で毎年2冊紹介しているが、サミー通信の読者の方からお奨めの本を聞かれることがある。そこで、毎週金曜日に、週末読書お奨めの一冊ということで、私が最近読んだ本で面白かった、役だったと思える本を紹介していこうと思う。
最初に紹介したい本は、直木賞作家佐藤賢一が著した小説フランス革命だ。
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1789年のバスティーユ陥落に始まり、ナポレオンの即位する1804年に終わる15年間のフランス革命を、小説として書き記したものだ。フランス革命は、世界史の中でも有名な出来事だで、世界史を選択した高校時代も一応のことは記憶したが、どうしてフランス革命が生じたのか、どのようにしてナポレオンが登場したのかは、正直、ほとんど分かっていなかった。北大法学部では、憲法の授業で、人権宣言がとても重要であること、ナポレオンの作ったナポレオン法典は我が国の明治政府の法制にも大きな影響を与えていたこと等は学ぶが、どうしてフランス革命によって、どのようにして自由と平等が獲得されたのかについてまでは学ばなかった。
ちなみに、フランス革命といえば、池田理代子作の漫画ベルサイユのばらが有名だが、弁護士同士の飲み会でフランス革命の話をしたところ、大抵の弁護士は、この「ベルばら」の知識がフランス革命の基礎知識になっていることに驚いた。
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マリーアントワネットはどうしてギロチン台にかけられたのか、ロベスピエールの恐怖政治とは何なのか、ナポレオンはどうして平民から皇帝になれたのか、点としでしか理解していない知識を縫うように物語りは進行していく。結果は歴史上明らかだが、どうしてそのようなことになったのかを知るのは知的好奇心が大いに満たされる。その上、人間ドラマにもなっているのだから、本当に面白い。
物語は、ロベスピエールがまだ地方の弁護士で、三部会会議の第三身分の議員として登場するところからスタートする。
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フランス革命は、二転三転、スリリングな出来事が数多くあるが、それを実況中継風に語っていくこの物語は臨場感がある。是非、読んでみてはどうだろうか。1冊目は、導入的な内容だが、2冊目はいよいよバスティーユ陥落の場面である。一気に2冊読まれてはどうだろう。なお、第三巻は近日中に配本となるようだ。
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この小説をより一層楽しんで読むのには、フランス革命をコンパクトに語っている安達正勝著「物語フランス革命」中公新書を読まれることをお奨めする。
また、実際に、パリに行った方はより楽しめる。ルイ16世が処刑されたのは、コンコルド広場。バスティーユのオペラ座の前の広場には監獄があった。そして、ノートルダム寺院ではナポレオンの戴冠式が行われた。
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写真は、ナポレオンの戴冠式が行われたノートルダム寺院。
ちなみに、ナポレオンの戴冠式の絵は2枚ある。ルーブル美術館とベルサイユ宮殿で見ることが出来る。同じ絵だが、ベルサイユ宮殿にかかっている方には、作者のダヴッド自身も描かれている。実は、戴冠式の絵は、妻ジョセフィーヌに対してナポレオンが皇后冠を授ける絵である。ナポレオンはだれからも冠をかぶせてもらっていない。自分自身でかぶったのである。
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単行本で、一冊1500円。値段だけのことはある。
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