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2009/04/04 (Sat)

「合格おめでとう」北海道大学法科大学院入学式にて

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 北海道大学法科大学院入学式に非常勤講師として参列させていただいた。北海道大学構内は、新入学生が新たな生活を始めようと生協に来ている親子がいたり、クラブやサークルなどの勧誘をする先輩達などがいて、4月ならではの雰囲気があった。

 毎年、入学式には、実務家の講師、教授陣も参列するが、今回は、非常勤講師陣を代表して、新入生の皆さんにお話しをさせていただく栄誉と機会を戴いた。北海道大学法科大学院の授業も今年で6年目に入ろうとしており、開設以来授業を受け持っている弁護士は私を含めて数名程度になってきた。

 新入生の皆さんに話した内容は以下の通りだ。
・・・・司法試験に合格することを目標とするのは当然だが、それだけでは駄目です。単に弁護士になりたい、裁判官になりたいということでは駄目です。どういう弁護士になりたいのか、どういう裁判官になりたいのかというできるだけ具体的なヴィジョンを持てるように成っていなければなりません。弁護士になることだけを目標としていると、弁護士になった後、目標を見失います。何のために働くのかを意識しなければなりません。特に、弁護士の仕事は、ただ頭が良い、書面が書けるというけではだめです。言いたいことを言える表現力と、依頼者の気持ちを理解する感受性が必要です。そして、何より依頼者を惹きつける人間的魅力が兼ね備わっていなければなりません。その為には、本を読む等の人間力を高める修養が必要だと思うのです。授業を担当する実務家教官のようになりたいと思ってくれれば幸いです。是非、将来を見据えて、勉強を重ねて行ってください。・・・・

 新司法試験に合格すると、司法研修所には行かず、まっすぐ、実務修習に入る。そして、実務修習に入るとすぐに就職活動が始まる。どういう弁護士になりたいのか明確なヴィジョンがなければ、法律事務所選びに失敗することになる。スモールハピネスを目指し、給与は少なくとも、自分の時間を持てるようなゆとりのある事務所を目指すのか、より高みを目指すのかでは、選ぶべき事務所環境は大きく異なってくるはずだ。自分のやりたい仕事を扱っていない事務所に行っても得られるものはない。どの事務所が自分にふさわしいかは、自分は何をやりたいのかというところから始めなければならない合格者が大半だ。しかし、これがなかなか難しい。だから、合格前から、将来どんな弁護士になりたいのかのイメージを作っておく必要がある。実務家教官と触れあうことはそのイメージ作りに大いに役立っているはずだ。

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