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2009/05/22 (Fri)

名画「12人の怒れる男」と裁判員制度

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 映画 『十二人の怒れる男』原題:12 Angry Menをご存じでしょうか。1957年製作のアメリカ映画。名匠シドニー・ルメット監督初回作品。「法廷もの」密室劇の金字塔として高く評価されている作品です。陪審員の審議開始から終了までの約1時間半は、映画のスタートと終わりに合致しています。まさに、リアリティーあふれる映画です。・・・・父親殺しの罪に問われた少年の裁判で、法廷に提出された証拠や証言は被告である少年に圧倒的に不利なものであり、陪審員の大半は少年の有罪を確信していた。全陪審員一致で有罪になると思われたところ、ただ一人陪審員8番のみが少年の無罪を主張する。彼は他の陪審員たちに、固定観念に囚われずに証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。陪審員8番の熱意と理路整然とした推理によって、当初は少年の有罪を信じきっていた陪審員たちの心にも徐々にある変化が訪れる。・・・・

 陪審制では量刑は裁判官が担いますが、本件では有罪となれば死刑となるのが必定の事件という設定です。陪審制では12人のみで評決を下す必要があり、有罪にしても無罪にしても、全会一致でなくてはなりません。全員の見解が一致しなければ、決議不可能ということで別の陪審が開かれることになります。第一回目の投票では有罪11名対無罪1名。ヤンキースタジアムに間に合わせるために評議を急ぐ者、被告人の居住するスラムを憎む者、移民を差別する者様々な互いの偏見を乗り越えて、議論は進み、一人、また一人と無罪とするものが増えていきます。
● 
 終始、クーラーがない暑い会議室で、男たちが怒りまくって評議を進めていく中で、一人一人のキャラクターが立っていきます。密室の議論のみが撮影され、陪審員の議論から事件の筋を知る流れになっています。
 映画の時間はちょうど会議が開始されてから終わりまでの時間と一致するというリアリズムがまたすごい。

 名優ヘンリー・フォンダが主演。「戦場にかける橋」がなければ、オスカーを取ったに違いないと思います。
 是非、機会があればご覧下さい。裁判員裁判の実施に向け、大いに参考になると思います。

 
 

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