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2009/11/23 (Mon)

お奨めの一冊vol.16 加藤諦三著「心の生理学」PHP(1300円+税)

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 加藤諦三さんはテレフォン人生相談のパーソナリティを長年勤めてこられています。早稲田大学名誉教授です。
 とても良いことが書かれています。一度手に取ってみては如何でしょうか。

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 自分の器を広げないで、周辺のことを整理する。これが心の整理学で大切なことである。そして整理するために必要なことは 捨てる ということである」「すべてを得ようとするからすべてを失う。人間関係も同じことである。この人達はもういいと捨てることができれば、誠意を持って愛してくれる人が現れる。しかしどの人も捨てられないでいると、最終的には誠意のある人は皆去ってしまう。対象無差別に愛を求める人は最後には誰からも愛を得られない。捨てることができなければ心の整理はできない。

 日々のことが整理されていないと、いいことがあっても気が重い。要らない物を捨てないから気が浮かない。重い鞄を整理しよう!。持っていてもいなくても良い物とそうでない物とを分けていったら、捨てられる。悩みを顕微鏡で見ているときは、生命力が落ちているときである。

 ストレスは「あれも欲しい、これも欲しい」という欲があるから酷くなる。人は欲望が強すぎて生き方を間違える。自分で自分の問題を作っている。財産に対する執着を捨てる。財産に執着して病気になるのと、財産に対する執着を捨てて元気になるのとどちらが良きかを考える。捨てるものを捨て、得るものを得ようとする。マルクス・アウレリウスは「さまざまな不幸を、一度に全部重い受けべたりしてはいけない」と述べた。庭の草を採るのに、目の前の草を採ればいい。庭全体を見渡して これは採れない と嘆く前に、今日の前の草だけを見ればいいと書いたのも同じことである。

 皆から良い人と思われたいと無理をして頑張ってしまう。しかし、自分がある人は一般的に一番素敵な人を好きになるわけではない。だから自分も皆に好かれようなどとはしない。皆に好かれることはあり得ないと思っている。自分が一般的に一番素敵な人を好きではないのだから。

 嫌いなこととは、その人のエネルギーを奪うことである。その仕事に対するエネルギーだけではなく、その人の生きるエネルギーを奪っていく。嫌いなことをやめることは生気を取り戻すことでもある。本当は何の害もない蛇を見ても怖がる人が多い。怖くないものを怖いと錯覚するように、その仕事をすることが怖くはないのに、怖いと思い込んでいるかも知れない。仕事のどこが嫌いなのかをということが判ってくればその部分をどう克服することかも判ってくる。仕事そのものではなく、自分の価値観に問題があるということだって考えられる。

 マイナスのほうに気を取られることが悩みの原因になる。最悪を考えるというと、例えば明日殺される等である今の悩みは明日殺されることではない。明日、食べられないと言うことではない。明日ローンが払えないと言うことで家を出て行かなければならない、というほどの問題ではない。今の悩みはその程度の悩みである。

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