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2009/11/30 (Mon)

今期の司法修習生が勉強に来ました。

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 今年もまた修習指導担当をする季節が来ました。毎年この時期になると修習生の指導を札幌弁護士会から仰せつかってます。
 私が修習生を担当するのはこれで5人目になります。今回は初めて女性の修習生を受け入れることになりました。2か月と言っても、年末年始あり、冒頭修習ありで、実質的な時間は限られています。時間を無駄にしないためにも、健康に留意して、充実した2か月にして欲しいと思います。

 司法修習は、合格後、弁護、刑事裁判、検察庁、民事裁判を順番に2か月ごとに、5つのグループに分かれて回っていくのですが、弁護修習が最初というグループは最も指導が難しいと言われています。それは、修習生の方に、殆ど「準備」ができていないからです。
 その他の修習ではやることが決まっていて、それを徐々に見よう見まねで覚えていけばいいのですが、弁護士の業務は極めて多岐に渡っており、その方法論が通じないのです。見よう見まねで覚えていくと、2か月間では足りないし、本当の弁護士業務の本質を知ることができないのです。
 いわば映画で言えば予告編だけ見てしまうといことになりかねません。

 修習の指導をされる弁護士のタイプには大きく分けて2つのタイプがあります。一つは基本的に優しく、自由に、見学でいいというタイプ、もう一つは厳しく指導するタイプです。私は、修習時代、自分が本当に厳しく指導を受けた経験が今にも生きていることから、厳しく指導してきたつもりです。しかし、こちらが熱くなって指導しても、修習生から響いてくるものがなければ、空回りになってしまいかねず、厳しい指導も、修習生次第にしています。修習生に準備ができていなければ厳しく指導してもかえって消化不良になってしまうからです。
 充実した修習になるかどうか、ひとえに修習生自身の心の準備、頭の準備にかかっていると思うのです。
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 同じ言葉を聞いても、それを受け止める側に準備が出来ていなければ何の感銘も生み出さないのです。本質を見抜く力を養うのは自分自身の責任であり、そのためには準備をする努力が必要です。じっくりと学ぶ機会というのは、もう修習時代を除いてはないと思って良いでしょう。
 スキーで例えるなら、折角プロに習うのに、準備をしてこなかったため、誰から教わってもできるスキー操作の基礎や緩斜面の滑り方しか教えてもらえなかったというのでは、本当にもったいないと思います。折角なら、スキーの基本操作や緩斜面は滑れるようになった状態で、より高度な急斜面の滑り方を指導してもらえた方が良いに決まっているのです。
 教える側も本当はいろいろ教えることができるのに、相手に準備が出来ていなければ、伝授することができないのです。

 
 

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