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2010/01/08 (Fri)

果実は熟したら自然に落ちるものです〜勤務弁護士の独立時期〜*弁護士・弁護士会

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 私の事務所には、柴垣弁護士、齋藤弁護士の2名の勤務弁護士がいますが、私が知る限りでは、間違いなくいずれも優秀な弁護士です。2人とも、弁護士になって3年間を迎えましたが、それぞれ自分の仕事も増えているようです。

 勤務弁護士は以前は「イソ弁」と呼ばれていました。何故、イソ弁かというと、居候だからです。居候とはなにかですが、事務所の事件もしながら、個人事件も受任しているからです。通常は、勤務している以上、自分の仕事をするなどもってのほかであり、精力を集中して兼業禁止となるでしょうが、弁護士の世界は違います。これは古き良き時代の名残だと思います。
 イソ弁制度は、良質な弁護士を再生産するシステムなのです。

 勤務弁護士を雇い入れている「ボス弁」は、利益を度外視して「イソ弁」を育てるという大きな気持ちを持たねばなりません。一方、「イソ弁」は、そのような「ボス弁」に感謝しつつ、精進と修行を積むことが大切になります。
 そのような互いの気持ちが相まって、このイソ弁制度は今日まで維持されてきています。

 では、いつイソ弁は独立するのか。それは、果実に例えるなら、熟したら自然に落ちて、種から芽を出すように、独り立ちしても精神的にも経済的にも耐えることが出来る足腰、強靱な精神が養われた時に、独立への思いが強くなるものです。
■ 
 私は、中山博之法律事務所に勤務していましたが、3年を過ぎると、自分の仕事が多くなり、事務所からお給料をもらいのが心苦しくなり、独立を考えるようになりました。まさに、果実が熟したと思います。

 熟れる前に風が吹いて実が落ちてしまわないように、そして、クライアントの皆様に引っ張りだこになるような美味しい実をつけられるように、ボス弁もイソ弁も互いに努力する必要があると思っています。

 今も札幌には多くのイソ弁がいますが、弁護士の人数が増えすぎると、いきなり独立するケースも出てきます。そうすると、良質な弁護士を世に送り出す再生産システムが機能しなくなってしまいます。私はそれを危惧します。

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