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2010/02/22 (Mon)

名著「生物と無生物の間」の著者の福岡伸一先生の講演を聴いてきました。*イベント

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 札幌市医師会医学会の市民公開の特別講演として、青山学院大学理工学部化学・生命科学科教授福岡伸一先生のお話しを聞いてきました。演題は、「 世界を解くキーワード、それは“動的平衡”」です。
 福岡先生は、名著「生物と無生物の間」「世界は分けてもわからない」等で知られる分子生物学の権威です。ちなみに、福岡先生は、爆笑問題がキャスターを務めているNHK番組「爆問学問」にも登場したことがあります。

 福岡先生の文書は本当にお上手です。文筆能力という文系の才能まで兼ね備えている希有な存在だと思います。福岡先生の本で、DNAのらせん構造を発表を巡るワトソンとクリックに代表される行き詰まる科学分野の競争のストーリーの数々を知りました。本当に科学の世界にはスリリングかつドラマチックな実話がありますね。ランゲルハンス島を発見したランゲルハンスの話、顕微鏡の父といわれる   の話、そして、同じ年、同じ町(オランダ・デルフト)で生まれたフェルメールと話・・・・面白い話がたくさんあります。
■ 
 福岡先生のお話の肝の部分は、「動的平衡」の考え方を紹介し、その「動的平衡」という視点から世の中を見渡してみると、別の見方ができるのではないかということだったと思います。身体はエンジンと違って、食料がガソリン代わりになっているのではありません。食べ物は分子レベルに分解され、絶えず、体中の分子が入れ替わっているのです。
 社会や生態系も同じです。皆棲み分けをして、それぞれの役割になっていて、人が入れ替わっても、組織は維持されていくということになります。
■ 
 動的平衡を一旦崩してしまうと、開腹させることは非常な困難を伴います。環境問題を考える上でも、動的平衡を崩さないことを念頭に考えると良いのではないかと思います。地球温暖化の問題も、動的平衡を崩してしまった結果であるといえると思います。

 福岡先生のお話は、その著書と同じくどこまでも明快で、わかりやすく、楽しいものでした。講演は予定時間よりも早く開始され、最後に質問の時間を設けて下さり、私も動的平衡から診た寿命ということについて質問をさせていただきました。
 また、本を持参していたので、サインも戴きました。不躾にも、私の名前も入れてもらいました。私の「お宝」です。本当にうれしい限りです。

 医師会のすばらしい企画だったと思います。きっと、満員札止めになってしまうのではないかと懸念していたのですが、医師会が余り宣伝をしなかったせいか満席という状況ではなく、一番前の席でじっくりとお話を伺うことができました。本当にラッキーでした。札幌市医師会学会では、市民公開の特別講演を毎回開いておられるようです。次回も期待したいと思います。

 講演会は、良いですね。脳科学の茂木健一郎、作家の五木寛之先生の講演も良かったです。来月は野村楽天名誉監督のお話を聞きに行く予定にしています。

 本日は、旭川市立病院で私の講演会があります。夕方旭川に向かいます。

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