2010/04/12 (Mon)
覚せい剤密輸罪で死刑〜命の重さは国によって違って良いのでしょうか。*裁判
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報道によると・・・・麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた3死刑囚に対し、遼寧省内で刑を執行した。日本側に執行を通告していた日本人4人全員に死刑が執行されたことになる。中国政府は一連の執行を通じ、外国人にも厳罰を適用することで、麻薬犯罪摘発など社会秩序の維持に向けた強い姿勢を示している。一方、国営の新華社は執行を伝える記事を英文のみで配信しており、国内での反日感情の高まりを避けるのが狙いとみられる。遼寧省は昨年12月、銃殺を廃止したため、薬物注射で執行したとみられる。3死刑囚は2003年から04年にかけて、同省大連市や瀋陽市の空港から日本に覚せい剤を持ち出そうとした麻薬密輸罪に問われ、07年に死刑判決が確定した。中国の刑法は覚せい剤50グラム以上の密輸について、懲役15年か無期懲役または死刑と規定している。・・・・
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この問題で、多くの皆さんが驚いたのは、中国では覚せい剤密輸罪で死刑になるのだということ、つまり、日本における覚せい剤取締の考え方と中国のそれとは大きな差があるということでしょうか。中国では、人の命よりも、覚せい剤密輸によって乱される秩序維持の方が価値があるということになります。恐ろしいことです。
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しかし、私は、それよりも、この報道を聞いて、殆どの人が死刑執行を仕方ないことと容認していたことでしょうか。その背景には、覚せい剤を持ち出そうとした奴が悪いのだから厳罰に処せられても仕方がないという気持ちがあるように思います。そして、それを突き詰めていくと、自分が中国に行って覚せい剤を密輸するような立場に立つことはないという考えがあるように思います。
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刑事被告人の処遇や処分については、対岸の火事としか受け止めていない人が殆どのように思いますが、実際に刑事事件の被告人の立場になっている方々の中には、刑事事件を起こす前までは、まさか自分が刑事事件を起こすなって思いも寄らなかったという方々が数多くいらっしゃいます。
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犯罪を犯したものに対する冷たさ、無感覚さはどこから来るのか。実際には、特別な人が犯罪を犯しているわけではありません。誰もが犯罪を犯してしまう可能性を秘めている。それだけ弱い存在なのです。しかし、自分だけは犯罪を犯すはずがないと多くの日本人が考えています。不思議な感覚だと思います。
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もし、覚せい剤の密輸ではなく、業務上過失致死で厳罰が下されたり、同意殺人で厳罰が下されたり、介護疲れの人が殺人を犯してしまった等のケースで、日本人の情に訴えるような犯罪だったらどうでしょうか。もっと、死刑について議論が巻き起こったのではないででしょうか。
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交通事故でも医療事故でも、人が死亡した時の価値の低さに驚かされることがあります。命の価値は本当に2000万円から3000万円で良いのか、今一度考えてみませんか。






