2010/04/22 (Thu)
厚生科学研究「 脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する調査研究」スタート*交通事故
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報道によると・・・・交通事故や転倒をきっかけに脳や脊髄(せきずい)を取り巻く髄液が漏れ出る「脳脊髄液減少症」について、厚生労働省は12日、診断するための検査について保険適用を認めるよう全国に通知する方針を固めた。負担軽減を求める患者らが要望していた。一部の健康保険組合では認めていたが、ばらつきがあったという。保険適用されれば、頭痛や目まいなどの症状が原因で検査を受ける場合に患者負担が軽減される。ただ、同症は、健康保険で医療機関が診療報酬を請求する際に使う保険病名としては認められておらず、有効とされている治療法「ブラッドパッチ」も保険の適用外となっている。・・・・厚労省では、2010年度厚生科学研究として「脳脊髄液減少症の診断・治療の確立に関する調査研究」(研究代表者=嘉山孝正・山形大医学部長)を立ち上げ、診療のガイドライン策定を目指している。長妻厚労相はブラッドパッチの保険適用について、「診断のガイドラインをまとめていただいた上で、次回の診療報酬改定の中で検討していきたい」と述べた。・・・・
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むち打ち症などの後身体の調子が戻らないという方も多いのですが、脳外科医の方の一部で、「脳脊髄液減少症」の診断をするグループがいらっしゃいます。本当に大まかに言うと、脳脊髄液が減少するため、脳髄液に浮かんでいる脳が下がり、様々な症状を産むというのがその理屈です。このため、起立すると、めまいが生じるという症状が典型的なものになります。そして、漏れをなくすため、自家血でその漏れ箇所を塞ぐという処置がいわゆるブラッドパッチになります。局所麻酔下で硬膜外穿刺を行って自家血を注入すると、血管からでた血液は異物として処理され(血液の細胞とくに貪食細胞によって処理されます)このときに炎症を誘発する物質が放出されます。つまり炎症により血液が吸収され程よい癒着が起こって漏れがとまりまるという理屈のようです。
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最も有名歴史も古いのが腰椎穿刺後の髄液漏出による低髄液圧症候群とよばれるものですが、この減少が、いわゆる鞭打ち症によって、生じるかどうかについては、海外でも詳細な検討はなされておらず、その関連は大きな検討課題になっていました。現実、交通事故による被害者の方で、この病名と診断され、治療を受けている方も多いのですが、自由診療であり、かつ、保険会社側では頚椎捻挫との因果関係を認めていないところが多いので、治療費の負担で悩む方が多いのです。
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今回、厚生省の研究が進むことで、混乱している実務に一定の方向性が出されるのではないかと思われます。
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