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2010/05/12 (Wed)

トキとカラス・皮肉な話

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 先日こういうニュースが流れていました。
・・・・ 野生繁殖を目指して新潟県佐渡島で放鳥されたトキのうち、9日にもひな誕生が期待されていた4歳雄と1歳雌のペアについて、環境省は9日、この巣で卵が孵化(ふか)する可能性はなくなったとの見方を明らかにした。親鳥が2羽とも巣を離れたすきに、カラス2羽が侵入し、5分ほど巣の中をつつくような様子が観察された。自然保護官は「野外での繁殖の難しさを改めて実感した。」と話している・・・・

 考えてみれば、カラスは人間がそうとう大きく関与している動物です。カラスは人間社会の出す残飯で主に生きているといえます。そういう動物にとっては、世間知らずのトキは格好の標的だったに違いありません。それなのに、人間がトキを放鳥して、テンやカラスに襲撃されてはじめて、「野外繁殖の厳しさを改めて実感する」というのは本当に皮肉なことです。

 トキ一匹のお値段も気になりました。ネットで検索したところ、年間6000万円以上はかかっているようですから、100羽生きていたとしたら一匹当たり60万円/年ということになります。考えてみたら、贅沢な生き物ですね。そのトキの卵を、嫌われ者のカラスが狙ったというのも皮肉な話です。

 絶滅した生物を蘇らせるというのは人類の夢でしょう。しかし、個体を蘇らせても、種が生き残れる地球環境がないと再び絶滅してしまいます。動物が滅ぶのにはいろいろな理由があります。環境、天敵、病気・・・。そういう環境問題を解決せずに、種だけを蘇らせようとすることには無理があるように思うのです。

 日本にはカラスが多いですね。外国から戻ってきたら改めて思います。外国人が一番驚くのはカラスの多さだそうです。カラスを減らそうとして捕獲していた首長の方がいましたが、焼け石に水でしたね。カラスを直接的に抹殺するのではなく、人間社会がゴミを減らすというのが、方法としては正解だったかも知れませんね。

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