2010/09/23 (Thu)
捲土重来〜司法試験不合格となった君に贈る言葉〜
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昨年の北大医療訴訟法受講者だった二人から今回は残念な結果だったという報告がメールでありました。合格の報告は誰でも出来ますが、不合格の報告はなかなかできないものです。私は彼らに、「捲土重来」という言葉を贈りたいと思います。捲土重来=けんどちょうらい、けんどじゅうらいと読みます。
この言葉は、土を捲き上げる勢いで重ねて来るという意で、一旦衰えた勢力を回復して再び盛り返すことを意味していますが、単なるリベンジよりもかなり深い意味があります。
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この言葉の語源は、中国の漢時代の項羽と劉邦の戦いの時代にさかのぼります。以下はネットから得た情報ですが・・・・
劉邦と天下に覇を競った 項羽ですが、ついに漢軍に 垓下で包囲されるところとなり、囲みを破って脱出したものの、従う者26騎のみとなって 烏江という長江(揚子江)の北の町までたどり着きます。烏江には、亭(宿場)があり、そこの亭長が項羽を迎えて舟を用意し、江を渡って江東に帰り、再起を図るよう勧めました。しかし、項羽はその好意に感謝しつつも、「自分は、江東の子弟を引き連れて西へ向かったけれども、いま生きて戻る者はだれ1人いない。 江東の父兄にあわせる顔がない。」と言ってこれを断り、漢軍に突入してその生涯を閉じ、中国は漢によって統一されたのですが、その故事を題材にして、杜牧が 烏江の地で、項羽の早すぎる死(31才)を悼み、一時の恥を忍ぶことができれば、項羽の軍事的才能と江東の人材をもって、 再起は可能だったのではないかという気持ちを詠んだとされている漢詩から来ています。・・・・
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ここで大事なことは、項羽は捲土重来したのではなくて、実際は捲土重来できなかったということです。では、何故、捲土重来出来なかったのか。項羽は、一時の恥を忍ぶということを避けてしまったのです。捲土重来を期すためには、恥をかく必要があります。負けたことを素直に認め、合格者におめでとうと話しかけ、合格者が喜ぶ姿を目に焼き付け、「くそー。絶対に来年は合格してやるぞ。」と心に決めることが大事です。その悔しさがあればこそのモチベーションです。深く沈み込んだ者だけが、高くジャンプすることが可能なのです。
私が受験時代は、北大給湯室に集っていた友人達で、仲間からの合格者を祝賀するパーティーを北24条駅近くの「なると」で毎年していました。私は、幹事をしていました。幹事をしたのはお人好しだからではありません。合格者の喜ぶ顔を目に焼き付け、来年は絶対あの場所に座ってやるという気持ちを自分に植え付けるためです。
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ちなみに、発表後きちんと不合格の連絡をくれた歴代の受講生は全て最終合格を果たしてくれています。






