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2011/04/05 (Tue)

「ドクターノー」007第一作でジェームスボンドは原子炉を破壊した。

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 史上初の原子力発電は、1951年、アメリカ合衆国の高速増殖炉EBR-Iで行われたものでだそうです。1954年6月27日、ソビエト連邦のモスクワ郊外オブニンスクにあるオブニンスク原子力発電所が、実用としては世界初の原子力発電所として発電を開始し、1956年に、世界最初の商用原子力発電所としてイギリスセラフィールドのコルダーホール発電所が完成し、アメリカでの最初の商用原子力発電所は、1957年12月にペンシルベニアに完成したシッピングポート原子力発電所でだそうです。原子力発電は安く大量に電気を供給できるものと期待されていたようです。しかし、現実は、リスク回避、汚染物の処分等に大きな経費がかかり、そして、今回の廃炉処分や待避命令などのコストを考えると非常に高いものになっています。

 ところで、福島第一原発事故を見ると、007シリーズ第一作 の光景が目に浮かびました。当時は原子力発電所など夢物語だった時代だが、今考えるとものすごいことをジェイムス・ボンドはしていたことになります。
 ボンドシリーズの記念すべき第一作のストーリーとは、・・・・英国秘密情報部ジャマイカ支局ストラングウェイズが殺害される。調査のため現地に飛んだジェームズ・ボンドはストラングウェイズがロケット軌道制御に影響を及ぼす妨害電波を調査していたことを知る。ある島の砂のサンプルに放射能が含まれていることを知ったボンドは、夜陰に乗じてクラブ・キイに乗り込むことに成功し、貝の採取に来ていたハニーと出会う。しかしそれもつかの間、島の主、ジュリアス・ノオ博士の一味に捕まってしまう。島の中でボンドと会ったノオ博士は自分はスペクターの一員であること、某国の依頼でロケットの軌道を狂わせ打ち上げ失敗を企てていることを語る。ボンドは隙を見て脱出に成功し、ノオ博士と対決する。ボンドは暴走し沸騰し始めた冷却水にノオ博士を沈め、ハニーともども脱出に成功する。・・・というものです。スペクターのボスの膝の上には白いペルシャ猫が座っていましたね。ボンドをタランチュラで殺そうとしてのもこの映画で有名なシーンです。

 さて、この映画のラストは、核の格納容器などないむき出しの(チェルノブイリ型)原子炉から、ボンドは燃料棒を引き抜き、核融合をさかんに引き起こし、ノオ博士が冷却しようとするのを妨害して、冷却水に落として殺します。核実験のために両手を失ってしまい、鉄の爪になっているノオ博士はプールから這い上がれないのです。
 そして、ボンドは、メルトダウンして爆発する原子炉から逃げ出すのです。ボンドは、制御棒を引き抜くときは防御服を着ていますが、脱出するときは着ていません。もちろん、被曝後、ボンドが何の健康被害も受けていないことは、第二作以降の活躍で明らかです。

 この映画が製作された時代、原子力に対する意識はこの程度のものだったのですが、今考えると非常に恐ろしい映画だということになりますね。この映画の日本初公開は1963年6月(昭和38年)で私が5才の頃です。当時の邦題は『007は殺しの番号』です。この時代の進んでいるはずの西欧の原子力の知識というのはこの程度だったんですね。原子力が非常に安くて効率が良いと思われていた時代です。
 ちなみに、手塚治虫先生の鉄腕アトムは原子力を使って100万馬力を生み出しています。どのように放射能を遮断できたのか。知りたいですね。

 やっぱり、原子力はアニメや映画の中だけにして置いた方がよかったのかもしれませんね。

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