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2011/04/30 (Sat)

ダムにも、決壊のリスクがあります。安全神話の国、ニッポン。

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 報道によると・・・2003年の台風10号による豪雨で、日高管内日高 町の沙流川下流の富川地区が洪水被害を受けたのは、室蘭開建の河川管理に過失があったためだとして、同地区の牧場経営者ら住民8人と1法人が国に総額約9300万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が28日、札幌地裁 であった。橋詰均裁判長は「開建が判断を誤らなければ洪水被害の拡大を防げた」として、計約3200万円の支払いを命じた。
判決によると、室蘭開建は03年8月10日未明、台風10号の豪雨で沙流川上流の二風谷ダムが満水に近づいたためダムの水を放出し、これにより沙流川が増水した。開建は、水が本流から支流に逆流する現象で洪水が起きる恐れがあったにもかかわらず、富川地区の支流と本流を隔てる水門を開けたまま担当の職員を避難させた。このため、支流の氾濫が拡大して富川地区の約55ヘクタールが冠水し、床上浸水や繁殖用の競走馬が負傷するなどの被害が出た。・・・・ということです。

 平成15年8月10日、台風10号によって、北海道に大雨が降った。二風谷ダムは、満水になりましたが、満水になるともはやダムに水をためることができません。逆に、それ以上水が溜まると水がダムを越えて流れ、ダムの下部が侵食される結果、ダム本体が倒壊するなどの大被害が予想されます。そこで、ダムに入ってくる水をそのまま下流に流す操作が行われました。二風谷ダムの場合は、堆砂も相当あったため、すぐに水位が上昇しました。毎秒4000トンほどの水が、ダムにためられることなくそのまま下流に流れてくるのですから、下流の水位は一気に上昇します。下流には、支流との境に本流の水が逆流しないように、水門がありますが、国はダムのただし書き操作に入った時点で、危険ということで直ちに操作員を避難させ、この水門は空けられたままに放置されました。そこで、沙流川の水が逆流し、被害が発生しました。判決では、操作員の避難が早すぎたとしたものです。

 原子力と同様ダム神話というのも日本にはあり、どんどんムダなダムが造られてきたように思います。ダムは堆砂が多いと水の保有量が減ります。また、ダムで堰き止めることが出来る水の量には限界があります。だからダム機能を過信すると、ダムが決壊し、下流に飛んでもない被害を与えることにあります。北朝鮮が軍事目的にダム放流をした事件を思い出してください。

 原発とダム問題の共通点は、本当にムダだ、危険だとみんな分かっているのに、神話を作り上げて、お金の力でどんどん作り上げるという構造にあると思います。原発やダム開発によって狙われるのは過疎地です。過疎地の経済を潤す原発とダムは、地元の賛同を得て進められ、少数の反対派は孤立化するという構図です。結局、ダム見直しと思われた民主党も前川大臣が退任するや見直しの機運もどこかに消えてしまいました。

 人間が自然を征服できるという前提に立つ治水対策よりも自然災害は防止できないという前提で、以下に被害を最小に留める治水対策が必要かという治水に対する考え方にはならないでしょうか。洪水や津波になったとき、それを防止する巨大な壁を作り、それを過信するというのではなく、自然災害があったときにどのように安全を確保するのかについて考えるやり方です。
 原発は安全だと考えて、事故後の研究、対策を怠っていたと思うのです。それは戦前の日本が自国の戦力を過信して、ミッドウェー開戦で敗れるなどしていったのに非常に酷似しているように思います。
 日本人は、いつも集団催眠がかけられた状態になってしまうように思います。

 北海道新聞の報道には、周囲から国相手に勝てるわけ無いから裁判を辞めろと言われたというエピソードも掲載されていましたね。そういう多数決の圧力に勝てるのは裁判だけです。



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