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2011/07/10 (Sun)

勝訴率100%の弁護士を探すことは正解か。〜弁護士の選び方〜

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 勝訴率100%ですという弁護士の方がいると仮定します。そういう弁護士を探して依頼をしたら100%勝訴するから安心ということになるのでしょうか。

 勝訴率100%を実現できているとするとどういう条件が考えられるでしょうか。まず、これから弁護士を探そうと考えている方が想起することは、弁護士の腕が良いから100%勝訴するという考え方です。しかし、事案の性質上敗訴濃厚な案件を勝訴に導くことはどんなに優秀な弁護士でもできません。法律上の要件事実を満たさないのに、勝てるはずがないからです。
 ただ、医療事故など圧倒的に病院側勝訴率が高いという現状がある場合(病院側勝訴率80%)で、もっぱら勝訴率が高い側に立つ場合、すなわち、病院側代理人として活動する場合には、100%勝訴を実現することは難しいことではないかも知れません。

 では、いろいろな立場の依頼者の方から依頼を受ける一般事件で勝訴率100%を実現するにはどうしたらいいかというと、それは絶対に勝訴できる事案に限って引き受けるという方法があります。そうすると、この弁護士に依頼すれば必ず勝てるという伝説を作ることはできます。

 しかし、絶対に勝てる、絶対に負けるという事案だけが存在するわけはありません。戦ってみなければ分からない。戦いようによっては勝てるかも知れないという案件もあります。また、負けることは分かっているが、どうやって負けるか、どのように和解して無事事案を落着させるのが大切かという案件もあります。
 そして、実は、絶対勝つ、絶対負けるという案件は誰にでも出来ることであり、如何に負けるか、如何にぎりぎりの勝負に勝つかという事件こそ、弁護士の実力が問われると言っても過言ではありません。

 だから、勝訴率を売り物にすることはその弁護士の実力のバロメーターにはならないと思います。敗訴的和解をする、敗訴してしまうこともあって当然です。むしろ、問題は事案の解決として、当事者が納得する解決ができたかどうかが大切なのだと思います。

 ちなみに、日弁連では勝訴率を広告に出すことを認めていません。


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