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2026.03.08

思いでぼろぼろ・・・ホセ・フェルシアーノと薬師丸ひろ子と葉加瀬太郎

一人で行ったコンサート

最初のコンサート体験

最初に行ったコンサートは、中学生のときだった。
同級生の村上君に誘われて出かけたのが、当時世界的に有名だったホセ・フェリシアーノのコンサートである。

プエルトリコ出身の盲目のギタリストで、「雨のささやき」が当時大ヒットしていた。会場はたしか札幌の厚生年金会館だったと思う。席はかなり上のほうで、ステージを見下ろすような位置だった記憶がある。

その頃は洋楽にかなりのめり込んでいた時期でもあり、生のギター演奏と歌唱力に強い感銘を受けた。
「コンサートとはこういうものなのか」と初めて実感した瞬間だった。

今も聴く「雨のささやき」

ホセ・フェリシアーノの「雨のささやき」は、今聴いても本当に良い曲だと思う。
とくにギターの響きが素晴らしい。

私はいまでもギター演奏の入った曲が好きで、よく聴いているのだが、その原点は、もしかするとあのときのコンサート体験にあるのかもしれない。

中学生の頃に受けた音楽の印象というのは、不思議なほど長く残るものだ。

一人で行った薬師丸ひろ子のコンサート

一人で行ったコンサートで思い出深いのは、なんと言っても「薬師丸ひろ子」のコンサートである。
高校時代か北大の教養部時代のことだったと思う。

彼女のアルバムはどれも完成度が高く、当時のいわゆる「アイドル」とは少し違う雰囲気があった。歌の世界観もしっかりしていて、音楽として楽しめる作品だった。会場は、同世代の男性で満員だったと思う。

当時は、アイドルという存在には「賞味期限」があるというのが、どこか暗黙の了解のようにあった気がする。
人気のピークは短く、その時代だけの輝きだという感覚である。

まさか彼女が、その後も長く第一線で活躍し続けるとは、当時は思いもしなかった。

座って聴くコンサートの時代

当時のコンサートは、今とは少し雰囲気が違っていた。
客席から立ち上がる人はほとんどおらず、みんな座ったまま静かに歌を聴いていた。

だからこそ、じっくりと音楽を堪能できた気がする。私から言わせると、良い時代である。

あの頃のコンサートは、歌を丁寧に聴く時間だったように思う。

ちなみに、薬師丸ひろ子が最近アルバムで取り上げている「愛のバラード」は、『犬神家の一族』のテーマ曲に歌詞をつけたものだが、これがとても良い。また、角川映画 野生の証明 のテーマ曲「戦士の休息」のカバーも、なかなか味わい深かった。

立つコンサート、座るコンサート

いつの頃からか、コンサートでは観客が立ち上がるのが普通になった。
前の人が立つと後ろの人は見えない。だから自分も立つ。そういう流れである。

しかし、ずっと立っているのが大変な人もいる。

以前、葉加瀬太郎のコンサートに行ったとき、彼は「ここは立って楽しんでください」「ここは座って聴いてください」と客席をうまく誘導していた。
その配慮には本当に助けられた。

コンサートというのは、演奏者と観客が一緒につくる空間なのだと改めて感じた。

アイドルという存在

当時は、アイドルは、いわゆる使い捨ての時代だったような気がする。その後も長く活動を続けていくことは、きっと並大抵のことではないのだろう。私は、中三トリオがデビューしたとき、まさに中三だった。アイドルについては、いろいろ思い出がある。また、別の機会に話してみたい。