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2026.04.29

旅の思い出 〜 北海道大学教養部時代・島原への旅の記憶 〜

ドイツ語クラスがつないだ縁

北海道大学の教養部時代、クラス編成は第2外国語によって決まっていた。私が選んだのはドイツ語。担任は岡崎先生という、ドイツ語をこよなく愛する熱血教官だった。

その情熱に打たれ、私は先生のゼミを履修した。ゼミではワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』を輪読した記憶がある。決して平易な内容ではなかったが、言葉と思想に向き合う濃密な時間だった。

その後も岡崎先生とは年賀状のやり取りが続いた。広島大学へ転勤された後、大作『ニーベルンゲンの歌』を完成され、それを寄贈していただいたこともある。学生への思いと学問への情熱の深さを感じる出来事だった。

また、クラスから2人もドイツ語研究者の道に進み、大学教官となったのだから、今振り返ると非常に恵まれた環境にいたのだと思う。

そんなクラスで出会った仲間たち——板東君、野村君、寺田君、そして長崎県島原出身の木村君とともに、忘れがたい旅に出ることになる。


学生時代の無謀で贅沢な旅

目的地は、木村君の実家がある長崎県島原。北海道から九州までという長距離の旅だが、当時の私たちには時間だけはたっぷりあった。

お金はないが時間はある——そんな学生らしい発想で、フェリーを活用した節約旅行が始まった。


フェリーで始まる試練の一日

まずはJRで小樽へ向かい、夜、新日本海フェリーに乗船。翌日は丸一日、船の上で過ごすことになる。

しかしこの一日は過酷だった。波が荒く、ほとんど船酔い状態で、一歩も動けない。ただ横になって耐えるしかなく、苦しい時間が延々と続いた。


京都での回復と自由な散策

3日目の朝、舞鶴に到着。ようやく船酔いから解放され、生き返ったような気分だった。その後、列車で京都へ移動し、「京都タワーホテル」に宿泊した。

京都市内は木村君が案内してくれた。なぜあれほど詳しかったのかは思い出せないが、三十三間堂や清水寺などの名所を効率よく巡ることができた。修学旅行とは違い、自分たちのペースで歩く京都は、どこか新鮮だった。


瀬戸内海の穏やかな船旅

4日目の夜には神戸へ移動し、そこからフェリーで門司へ。今度は瀬戸内海航路である。

前回とは打って変わって波は穏やかで、非常に快適な船旅だった。同じフェリーでもここまで違うのかと実感した夜だった。


太宰府と九州の暖かさ

5日目、九州に上陸。福岡は通過し、太宰府天満宮へ向かった。当時、さだまさしが学生の間で大人気で、「飛梅」の情景を思い浮かべながら参拝し、梅ヶ枝餅を味わった。

さらに、木村君の案内で、お兄さんが勉強していた九州大学にも立ち寄った記憶がある。春休みの時期だったが、九州は北海道とは比べものにならないほど暖かく、その気候の違いも印象に残っている。

その後、西鉄で熊本へ移動し、連絡船で島原へ。ここまでで片道約1週間という、ゆったりとした旅程だった。


島原での温かな時間

木村君の実家に到着すると、家族の会話はほとんど島原弁で、正直なところ理解は難しかった。それでも、温かく迎えてくれていることは十分に伝わってきた。

島原を拠点に、島原鉄道で長崎市へも足を延ばした。


長崎の風景と味の記憶

長崎では木村君の親戚の方も同行してくれ、街を案内してもらった。赤レンガの教会、稲佐山、眼鏡橋、原爆記念公園——どれも印象深い場所ばかりだった。

そして、長崎ちゃんぽんや皿うどん。土地の味もまた、この旅の大切な記憶の一部である。


帰路というもう一つの旅

数日後、木村君を島原に残し、4人で帰路についた。熊本へ渡り、バスで阿蘇を横断し、別府温泉で一泊。その後フェリーで大阪へ向かう。

大阪からは国鉄の「北国」に乗車し、夜出発して青森まで向かう。木の椅子席で一日かけて移動するのは非常に厳しいものだった。

さらに青函連絡船で函館へ渡り、そこから列車で札幌へ戻る。長く、そして身体にこたえる帰路だった。


不便さの中にあった豊かさ

振り返れば、決して楽な旅ではなかった。船酔いに苦しみ、長時間の移動に疲れ、贅沢な食事もなかった。

それでも、あの旅は確かに楽しかった。

時間に追われることなく、日本を縦断し、京都や長崎、島原をじっくり味わうことができたのは、学生時代ならではの贅沢だったと思う。


もう戻れない旅のかたち

あれから約50年。今は多少の余裕はあっても、あのように時間を贅沢に使うことは難しく、不便さを受け入れることもできないだろう。

新日本海フェリーでの激しい船酔い、瀬戸内海の穏やかさ、そして大阪からの厳しい列車の旅——それらは今も強く記憶に残っている。

あんな旅は、もう実現できないだろう。


あの頃の仲間たちへ

一緒に旅をした仲間たちとは、大学卒業後ほとんど会っていない。

それでも、あの時間を共有した記憶だけは消えない。ふとしたときに思い出しながら、みんなどうしているのだろうかと静かに考えることがある。

2020.11.20

バルセロナで食したイベリコ豚の生ハム

バルセロナのグエル公園に、グーグルマップを見ながら地下鉄を使って出かけたところ、下りた駅からグエル公園に最短で行くには、急な長い坂道を登り切らなければならないことが判明しました。入場が許された時間が迫っていたので、回り道をせず、必死に汗をかきながら20分程度階段をのぼり公園にようやく到着。残念ながら改修中で一部立ち入れないところもありましたが、広い公園を散策し、トカゲのオブジェ前で記念撮影!スーベニアショップでリアルなトカゲの置物をゲットして、満足してホテルに戻りました。
長い坂道をのぼったりしたため、ホテルに戻った時には喉がカラカラ。夕食前でしたが我慢できず、ホテルのバーで、イベリコ豚の生ハムとビールを注文。出てきた生ハムの量に圧倒され、「食べきれるか……?」と思いましたが、食べ始めると旅の開放感と空腹感も手伝いペロリ。これぞ旅の醍闇味でありました。

2020.11.20

旅を満喫する欧州古都の 代表料理あれこれ

オーストリアのザルツブルクの市街を一望できるメンヒスベルクの丘の上にある、近代美術館のレストランで食べたターフェルスピッツの味と眺めは今年一番の旅の味です。ターフェルスピッツは時の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世が好んで食べた牛肉の煮込み料理です。美食に舌鼓を打ちながら、旧市街地越しに、自分が今行ってきたばかりのホーエンブルク城を眺める……抜けるような青空の中、開放感に満たされて、本当に旅の味を満喫しました。
もう一つは、ドイツのノイシュバンシュタイン城を訪れた帰りに、きれいな湖の畔にあるアルプス風レストランで食べた、ナマズ料理とヴァイスビアです。ナマズは泥臭くなくウナギの蒲焼きみたいな感じでした。ヴァイスビアはドイツのバイエルン州の白(小麦)ビールです。お城まで徒歩で約1時間、ちょっとした山登りをした後だったので、心地良い疲れを癒やしてくれる白濁したビールの喉ごしは最高でした。

2020.11.20

フランス食の町リヨンで 堪能した忘れられない魚と肉料理

フランスの南東部にある食の町リヨン。ここは、旧市街が世界遺産に登録されています。今号の表紙、フルヴィェールの丘の上に建つノートルダム大聖堂からの眺めは最高です。
また、リヨンは、ミシュランで星をもらっているレストランがたくさんあることでも有名ですが、気軽にレストランの雰囲気と味を楽しめる「ブフォン」こそ知る人ぞ知る美食のスポット。そこで食べたのが地元のお魚を使った「すり身料理」。この味が忘れられません。日本人にもなじみの魚のすり身を、フレンチの味付けで食べるのは格別です。
もう一つ忘れられないのがリヨンの美術館にあるレストランで食べた「タルタルステーキ」です。実はこれ、ステーキの上にタルタルソースがかかったものではなく、ハンバーグをこねて油で揚げる前の状態、すなわち生肉!
韓国料理のユッケと同じ状態の料理です。香草やオイルが混ざった、えもいわれぬおいしさです。ただし、この料理、日本では禁止されている生肉料理です。

2020.11.20

ブルックリンで食べた豆と肉の煮物

マンハッタン島のスカイスクレイパー(高層ビル街)を眺めるなら、対岸のブルックリン地区が一番です。そのブルックリンにある肉のお店で食べた 豆と肉の煮物の味が忘れられません。日本で言えば、モツ煮込みのようなもの。肉をじっくり煮込んだコクのある味は日本ではなかなか味わえないものです。このお店では肉が塊ごと置いてあり、その都度切り売りしてもらい、お盆にのせて食べるスタイル。パンと一緒に食べましたが、もう最高!

2020.11.20

商品だけじゃない!ショップも工場もセンス漂う クラフトチョコレート

ブルックリンにもう1件!モツ煮込み店のそばにある手作りチョコレートも捨てがたい忘れられない味です。ここのこだわりは「板チョコ」。素敵なパッケージに包まれた板チョコが8種類だけというシンプルなショップで、工場が併設されています。手作り感満載を実感するとともに、センス漂うすっきりとした清潔な店内も印象的です。試食で食べたチョコレートは本当に美味しく、視察の疲れも吹き飛んだのは言うまでもありません。

2020.11.20

ニューヨークで食べる本格派ハンバーガー

ニューヨークの一流ホテル「ル パーカー メリディアン ニューヨーク」には、分厚い紫色の幕で仕切られた秘密の一角がある。そのカーテンを開けると、本格ハンバーガーのお店があり、大勢の顧客でごった返している。ハンバーグの焼き加減とトッピングを注文して、自分の名前を申告、焼き上がるのを待つ。店を出て、摩天楼の下で食べる本格派ハンバーガー。これぞニューヨークの味。

2020.11.20

セントラルパークを眺めつつ食べる 贅沢フレンチ

マンダリン オリエンタル ホテルの35階にある「アジアート」は忘れられないレストラン。窓から見える風景は、青々とこんもりと繁っているセントラルパークの木々たち。その風景を眺めながら食事(エイジアンフュージョン)を堪能する喜びは格別。

2020.11.20

圧巻のMoMAのレストラン

ニューヨーク近代美術館(MoMA)の中庭にはスカルプチャー庭園があり、さまざまなオブジェに囲まれながら、人々は思い思いの時間を過ごす。5階にあるレストランにはベランダ上に張り出した空間があり、そこに座れば、スカルプチャー庭園の様子を俯瞰しながら食事ができる。ここで飲むビール(ブルックリンラガー)が最高。ちなみに、レストランの入り口には、アンディ・ウォーホルの大きなスープ缶の絵が何枚も飾ってある。まさに、贅沢の極み。

2020.11.20

ソウルの干し鱈の揚げ物

ソウル市内の場末の居酒屋で食べた干し鱈の揚げ物とマッコリが忘れられません。お店は満員で店の外でテーブルを出して飲食するのですが、飲んでいると、餅屋が餅を売りに来たり、物乞いがお金を要求しに来たりと、貴重な体験をしました。たらふく食べて、料金は一人1,000円以下。値段の安さでさらにびっくりしました。焼き肉も堪能しましたが、最終日に食べたキムチベースの辛い牡蠣鍋も忘れられませんね。

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