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2026.06.06

ダイエット――結局は自己管理の問題です

 

学校祭で人生最大級の体重に

私は子どもの頃太った子どもだったようです。もっとも、当時の写真を見返してみると、小学校時代は極端な肥満というほどではありませんでした。中学校時代もその延長線上にありましたが、高校に入ってから体重が大きく増加しました。 札幌南高校在学中の体重は109キログラムでした。現在は73キログラム前後ですので、振り返るとかなりの変化です。 高校時代、最も太っていたのは学校祭の頃でした。 私は生徒会長を務めており、学校祭の準備のため連日夜遅くまで学校に残って山車の制作やステージの準備をしていました。夜になると仲間と一緒に「風月」の焼きそばを買いに行き、コカコーラを飲みながら食べます。帰宅すると今度は母が用意してくれた夕食が待っており、ペプシコーラを飲みながら再び食事をするという生活でした。 今から考えれば、体重が増えないはずがありません。 その後も肥満状態は長く続き、司法試験に合格する20代後半まで体重オーバーの状態でした。一般的なサイズの衣類は着ることができず、東急百貨店のキングサイズコーナーで服を購入していたことを覚えています。

結婚を機に大きく減量

転機となったのは結婚でした。 妻の食生活指導のおかげで体重は大幅に減少しました。司法試験合格当時には90キログラム台だった体重が、修習中に結婚して、80キログラム前後まで落ちました。 司法修習中には、後期修習までに体重が10キログラムも落ちたため、「何か大病を患ったのではないか」という噂まで流れたほどでした。 もちろん病気ではなく、健康的な生活習慣の結果です。

ジョギングとの出会い

弁護士になってからは、折角落ちた体重が再び増え始めました。 駆け出しの頃、仕事上のストレスから背中の痛みが出るようになり、その対策としてジョギングを始めました。すると体重は面白いように減少し、一時は70キログラム程度まで落ちました。 しかし、北海道の冬場のジョギングは路面凍結などの危険があります。そこで運動をテニスに切り替えました。 テニスも週に1〜2回は欠かさず続けていましたが、ジョギングほどの効果はなく、体重は再び80キログラム後半になりました。 この経験から、私にとって最も効果的な減量方法はジョギングであると実感しましたが、ジョギングを習慣づけるのはなかなか難しかったのです。

外見ではなく、内臓のために体重を減らす

様々な医療問題に取り組む中で、昨年、私の考え方を大きく変えたものがあります。 それは「内臓への負担」という視点です。 例えば腎臓です。体重が5キログラム減るだけでも、腎臓への負担は相当に軽減されると言われています。

受け売りですが・・・・・ 腎臓は、体内の老廃物をろ過し、水分や電解質のバランスを調整する重要な臓器です。しかも24時間休むことなく働き続けています。

肥満になると、身体全体により多くの血液を送り出す必要が生じます。その結果、腎臓は通常以上の仕事を強いられます。腎臓の糸球体では「過剰ろ過(ハイパーフィルトレーション)」と呼ばれる状態が起こり、長期間続くと腎機能低下の原因になることが知られています。さらに肥満は、高血圧や糖尿病の発症リスクを高め、それらを通じても腎臓に大きな負担を与えます。そのため、体重を減らすことは単に見た目を改善するためではありません。体重減少によって血圧や血糖の改善が期待できるだけでなく、腎臓にかかる過剰な負荷そのものを軽減する効果も期待されています。近年の腎臓病学の研究でも、肥満は慢性腎臓病の発症・進行に関与する重要な因子であり、減量は腎保護につながる可能性が高いと考えられています。・・・・

私は「体重が5キログラム減るだけでも、腎臓や肝臓等の臓器はかなり楽になる」と考えるようになりました。

そのことを知ってから、私は体重管理を単なる見た目の問題として考えなくなりました。 若い頃は、痩せることは外見を良くするためだと思っていました。しかし、年齢を重ねるにつれ、自分の身体の中で黙々と働いてくれている内臓のことを考えるようになりました。 腎臓も肝臓も心臓も、文句ひとつ言わず24時間働き続けています。その負担を少しでも軽くしてあげることが、自分自身の責任ではないかと思うようになったのです。 そう考えると、「今日は少しくらい食べ過ぎても大丈夫だろう」という気持ちも変わってきます。 むしろ、「今まで本当に自分の内臓に悪いことをしてきたな」という反省の気持ちが強くなりました。

身体は一生使う大切な道具

私が意識するようになったのは、自分の頭と身体を分けて考えることです。 つまり、自分自身の身体を、自分が使っている大切な道具として考えるのです。 仕事で使うパソコンやスマートフォンは大切に扱います。自動車であれば定期的に点検し、整備します。故障すれば困るからです。 身体も同じではないでしょうか。 私たちは仕事をし、趣味を楽しみ、家族と過ごし、人生を送るために身体を使っています。その身体が故障してしまえば、どれほど能力や意欲があっても思うように活動することはできません。 であれば、自分の身体という道具も、できるだけ長持ちさせたいと思うのが自然です。 ダイエットや節制は、我慢のための我慢ではありません。 自分の身体を長く大切に使うための整備であり、メンテナンスなのです。

私が実践したシンプルな方法

食生活の改善といっても、私は難しいことはしていません。 難しいことは長続きしないと思ったからです。 そこでルールをシンプルにしました。 まず、お菓子とアルコールを買って自宅に持ち帰ることをやめました。 職場でいただいたお菓子は一つだけ食べ、残りは事務所の皆で分けます。また、平日の飲酒をやめました。 次に、麺類を食べたらご飯は食べないことにしました。 さらに、小腹が空いた時のお菓子をバナナに変えました。 バナナは満足感があり、私には非常に効果的でした。

節制とは意志力ではなく環境づくり

ダイエットについて考えていると、「意志が弱いから失敗する」と考えがちです。 しかし、私自身の経験では少し違います。 本当に大切なのは、自分の意思と戦うことではなく、自分が誘惑に負けにくい環境を作ることです。 風呂上がりには冷えたビールや白ワインを飲みたくなります。美味しい食事を前にすればなおさらです。 しかし、そのために着替えてコンビニまで行かなければならない状況であれば、多くの場合は面倒になって諦めます。職場を出て、コンビニ行って、お菓子を買ってくるのも面倒なはずです。 つまり、自宅や職場にお菓子やアルコールを置かないことが重要なのです。 ビールの代わりには炭酸水が役立ちました。飲み応えがあります。 また、そば茶もおすすめです。カフェインが含まれていないため、夜でも安心して飲むことができます。

半年で6リットル以上の減量

こうした取り組みを続けた結果、半年で体重は大きく減少しました。 感覚的に言えば、2リットルのペットボトル3本以上の重さが身体からなくなった計算になります。 特別なサプリメントも、高額なダイエット商品も使っていません。 日常の小さな習慣を変えただけです。

自己管理は弁護士にとって永遠の課題

ダイエットや節制について書いてきましたが、結局のところ、これらは自己管理の一部に過ぎません。 私自身、弁護士として仕事をする中で、自己管理は永遠の課題だと感じています。 依頼者の皆様の大切な問題を解決するためには、一つひとつの案件に丁寧に向き合いながら、多くの仕事を並行して進めていかなければなりません。 限られた時間の中で、どの仕事を優先し、どのように進めるのか。どうすればトラブルなく質の高い仕事を提供できるのか。 今もなお、より良い方法を見つけるために悪戦苦闘の毎日です。 そう考えると、体重管理も仕事の管理も本質はよく似ています。 一時的な努力ではなく、無理なく続けられる仕組みを作ること。 感情や欲求に流されるのではなく、長期的な視点で判断すること。 そして、自分自身を適切にコントロールすること。 ダイエットや節制は脳のコントロールの問題だと書きましたが、それは仕事についても同じです。 健康な身体があってこそ良い仕事ができます。そして良い仕事を長く続けるためには、身体も頭も適切に管理しなければなりません。 これからも、自分の身体という大切な道具をいたわりながら、依頼者の皆様のお役に立てるよう努力を続けていきたいと思います。 そして最近、仕事や勉強において改めてその重要性を実感しているのが「予習と復習」です。 学生時代には当たり前のように言われていたことですが、弁護士として長年仕事を続けてきた今になって、その意味を改めて考えるようになりました。 次回は、「予習復習の大切さ」をテーマにお話ししたいと思います。