学校祭で人生最大級の体重に
私は子どもの頃太った子どもだったようです。もっとも、当時の写真を見返してみると、小学校時代は極端な肥満というほどではありませんでした。中学校時代もその延長線上にありましたが、高校に入ってから体重が大きく増加しました。 札幌南高校在学中の体重は109キログラムでした。現在は73キログラム前後ですので、振り返るとかなりの変化です。 高校時代、最も太っていたのは学校祭の頃でした。 私は生徒会長を務めており、学校祭の準備のため連日夜遅くまで学校に残って山車の制作やステージの準備をしていました。夜になると仲間と一緒に「風月」の焼きそばを買いに行き、コカコーラを飲みながら食べます。帰宅すると今度は母が用意してくれた夕食が待っており、ペプシコーラを飲みながら再び食事をするという生活でした。 今から考えれば、体重が増えないはずがありません。 その後も肥満状態は長く続き、司法試験に合格する20代後半まで体重オーバーの状態でした。一般的なサイズの衣類は着ることができず、東急百貨店のキングサイズコーナーで服を購入していたことを覚えています。結婚を機に大きく減量
転機となったのは結婚でした。 妻の食生活指導のおかげで体重は大幅に減少しました。司法試験合格当時には90キログラム台だった体重が、修習中に結婚して、80キログラム前後まで落ちました。 司法修習中には、後期修習までに体重が10キログラムも落ちたため、「何か大病を患ったのではないか」という噂まで流れたほどでした。 もちろん病気ではなく、健康的な生活習慣の結果です。ジョギングとの出会い
弁護士になってからは、折角落ちた体重が再び増え始めました。 駆け出しの頃、仕事上のストレスから背中の痛みが出るようになり、その対策としてジョギングを始めました。すると体重は面白いように減少し、一時は70キログラム程度まで落ちました。 しかし、北海道の冬場のジョギングは路面凍結などの危険があります。そこで運動をテニスに切り替えました。 テニスも週に1〜2回は欠かさず続けていましたが、ジョギングほどの効果はなく、体重は再び80キログラム後半になりました。 この経験から、私にとって最も効果的な減量方法はジョギングであると実感しましたが、ジョギングを習慣づけるのはなかなか難しかったのです。外見ではなく、内臓のために体重を減らす
様々な医療問題に取り組む中で、昨年、私の考え方を大きく変えたものがあります。 それは「内臓への負担」という視点です。 例えば腎臓です。体重が5キログラム減るだけでも、腎臓への負担は相当に軽減されると言われています。受け売りですが・・・・・ 腎臓は、体内の老廃物をろ過し、水分や電解質のバランスを調整する重要な臓器です。しかも24時間休むことなく働き続けています。
肥満になると、身体全体により多くの血液を送り出す必要が生じます。その結果、腎臓は通常以上の仕事を強いられます。腎臓の糸球体では「過剰ろ過(ハイパーフィルトレーション)」と呼ばれる状態が起こり、長期間続くと腎機能低下の原因になることが知られています。さらに肥満は、高血圧や糖尿病の発症リスクを高め、それらを通じても腎臓に大きな負担を与えます。そのため、体重を減らすことは単に見た目を改善するためではありません。体重減少によって血圧や血糖の改善が期待できるだけでなく、腎臓にかかる過剰な負荷そのものを軽減する効果も期待されています。近年の腎臓病学の研究でも、肥満は慢性腎臓病の発症・進行に関与する重要な因子であり、減量は腎保護につながる可能性が高いと考えられています。・・・・
私は「体重が5キログラム減るだけでも、腎臓や肝臓等の臓器はかなり楽になる」と考えるようになりました。
そのことを知ってから、私は体重管理を単なる見た目の問題として考えなくなりました。 若い頃は、痩せることは外見を良くするためだと思っていました。しかし、年齢を重ねるにつれ、自分の身体の中で黙々と働いてくれている内臓のことを考えるようになりました。 腎臓も肝臓も心臓も、文句ひとつ言わず24時間働き続けています。その負担を少しでも軽くしてあげることが、自分自身の責任ではないかと思うようになったのです。 そう考えると、「今日は少しくらい食べ過ぎても大丈夫だろう」という気持ちも変わってきます。 むしろ、「今まで本当に自分の内臓に悪いことをしてきたな」という反省の気持ちが強くなりました。

