お知らせ

2022.06.18

解決の小さなヒント2(相続問題)いわゆる高齢者の囲い込みをさせない

  •  「囲い込み」というのは、兄弟姉妹が複数人いる場合、すなわち、推定相続人が複数いる場合、一人の子が親と同居し、親を囲い込んで、その財産を相続開始前に散逸させてしまったり、隠匿してしまったり、自由に財産を利用したりすることを言います。
  • これを許してしまうと、相続に期待していたその他の子からすると、期待が大きく崩れることになりますし、不公平な結果を生むことになります。実はこのような相談を受けることはかなりあるのです。
  •  この場合、相続開始前に、親族関係の調整調停を申し立てて、親の介護を含めた将来のことを家庭裁判所で話し合うことをお勧めしています。実際、そのような申立をして、親に家庭裁判所に来て戴き、真意を確かめたというケースもありましたし、一年に一度財産開示をして、公明正大に親の財産管理を進めることになったというケースもありました。また、後見人を選任すべき事態になっていることが分かり、後見人に財産管理をして戴いたというケースもあります。
  •  相続問題が発生するような事態になるとは、予想できないという事例よりも、相続開始前からある程度もめることが予想されるケースが殆どではないでしょうか。是非、参考にしてみてください。
  • (大通公園の薔薇・・・今が見頃です。)